1,500円以上購入で国内送料無料! Amazon アカウントで簡単決済。

アートダイバー×青山ブックスクール連動企画 中ザワヒデキから学ぶ日本現代美術史のABC

中ザワヒデキ著『現代美術史日本篇 1945-2014』ですが、11月下旬の発売まで約1か月と迫ってきました。そんな中、青山ブックセンターで行われる連続講座として、こんな企画を組んでいただきました。

『現代美術史日本篇1945-2014』刊行記念講座
中ザワヒデキから学ぶ 日本現代美術史のABC
~戦後1945年から現在2014年まで日本の現代美術のムーヴメントを追う

『現代美術史日本篇 1945-2014』をテキストに、12月から5月の全6回の講座で、戦後1945年から2014年までの現代美術史を学ぼうという何とも欲張りな講座です。もちろん講師は、著者でもある中ザワヒデキさん。

約70年の現代美術史を学ぶわけですが、いったいどんな内容なのだろうと思われる方もいらっしゃると思います。そこで編集真っただ中の『現代美術史日本篇1945-2014』の目次を初公開します。(制作途中のものなので書籍化にあたって変更の可能性があることをご了承ください)

index

 

目次を見渡しただけでも、岡本太郎から、瀧口修造と実験工房、具体、アンフォルメル、ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ、ハイレッド・センター、もの派、新表現主義、ポストモダニズム、森村泰昌、シュミレーショニズム、村上隆、中村政人、会田誠、小沢剛、奈良美智、スタジオ食堂、昭和40年会、スーパーフラット、マイクロポップ、チン↑ポム、カオス * ラウンジなどなどなど、聞いたことのあるアーティストや現代美術用語がどんどんでてきます。現代美術ファンならわくわくするラインナップではありませんか。

目次でこれですから、本書の中身はというとそれはもう……。AB版といった大きめの判型136ページに詰め込んだ情報量は生半可なものではありません。日本語本文だけで推定12万字。バイリンガルですから、これに英文が加わります。使用図版は約100点。どうりで終わらないわけだ……。

さてさて、そんなど迫力のテキストを元にした講座なわけですが、講座の肝みたいなところをお話しておきたいと思います。

そこで、ひとつ質問です。みなさんは歴史を学ぶのは好きですか?
僕ははっきりいって嫌いです。日本史も世界史も、何度聞いても覚えることができません。美術史は専門分野なので学ばざるを得ないのですが、どうしても苦手意識がありました。
そんな僕の苦手意識を取り払ってくれたのが、中ザワさんの講座で知った「中ザワ流循環史観」だったのです。

「循環史観」って何、と思われる方も多いと思います。簡単に言ってしまえば、「歴史は繰り返す」ということです。この歴史観を中ザワさんは美術史に適用しているわけです。具体的にいうと、中ザワ流循環史観では、現代美術史を「前衛」→「反芸術」→「多様性」のサイクルを繰り返すととらえます。「前衛」とは新しい表現を生み出そうとする表現主義的動向、「反芸術」とは表現自体を否定する現実否定的動向、「多様性」とは時代支配的なイズムが後退し、多様なイズムが乱立する、あるいはイズムなき快楽的な作品、マニエリスム(技巧的)の作品が台頭する時代を意味します。

以下の表をご覧ください。本書にも収録されているこの表は中ザワ流循環史観によって分類された20世紀の日本現代美術史です。だいたい30年周期で「前衛」→「反芸術」→「多様性」のサイクルを1周し、再び「前衛」芸術があらわれます。これをはじめて講義(You tube)で聞いたときは唸りました。断片的に知っていた現代美術の事柄が循環史観によって、きれいに整理整頓されていくのは、とても心地よいものでした。

hyo1

なお、本書および講義は、敗戦後(1945年)からスタートしますから、循環史観のフェーズでいうと「多様性」の時代の途中からはじまっています。しかし、本書では取り上げていない戦前の「前衛」→「反芸術」を含めると、20世紀に入ってから、このサイクルは3回転しています。そして2010年以降、4 回転目の「前衛」のフェーズに入ったという立場をとっています。

もちろん、こうした歴史の解釈は恣意的なものであり、絶対的なものではありません。しかし、歴史に対して能動的にアプローチし、その構造なりを読み解く楽しさを教えてくれるものです。歴史はお勉強として学んでいても(少なくとも僕には)おもしろくありません。ぜひ、ひとりのアーティストが歴史を生み出していくダイナミズムを講義を受講して感じ取ってください。

青山ブックスクールの講義詳細・お申し込みはこちらからどうぞ(青山ブックスクールWEB)

中ザワヒデキ『現代美術史日本篇 1945-2014』の予約も受付中

中ザワヒデキインタビュー「新たな局面を迎えた現代アート」はこちら