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中ザワヒデキ 『現代美術史日本篇1945-2014』 表紙決定!

11月の発売開始に向けて、執筆・編集作業のピークに入って参りましたが、表紙のイメージが決まりましたので、発表します。

初版に引き続き、表紙には著者である中ザワヒデキの作品を使うことにいたしました。
作品は、「『中村と村上』展」(1992年)です。

1992a_nakamurakami in korea
この作品は、韓国・ソウルで開催された「中村と村上展」でのオープニング・パフォーマンスを、中ザワがバカCGでレポートしたものです。当時、中ザワが連載していた『ガロ』(1992年2月号)誌上で発表されました。言うまでもないかもしれませんが、「中村」とは中村政人、「村上」とは村上隆です。

本書の中では、6章のc「東京ポップ(1)村上隆と中村政人」にて言及されているシーンとなっています。東京から遠く離れたソウルでの開催ではありましたが、この展覧会のために日本から数十人というオブザーバーが訪れたといいます。その中には、村上と中村に続く「東京ポップ」の重要作家である会田誠や小沢剛の姿、あるいは当時白石コンテンポラリーアート(SCAI)の社員だった小山登美夫、東京ポップののブレーンで美術ジャーナリストの西原珉、さらには申明銀、イベント企画の国持貴子らの姿がありました。

その異様な熱気に包まれた中で開催されたのがこのパフォーマンスなのですが、パフォーマーはこのために呼ばれた池宮中夫というアーティストで、作品の中央左に大きく描かれた人物です。その右手で池宮の額になにやら描いているのが、誰だかわかるでしょうか?

この人物は、1991年に東京藝術大学大学院を卒業したばかりの小沢剛です。日本や世界各地での地蔵建立プロジェクトで人気急上昇中であった小沢が、まさにジゾーイングを池宮の額に施しているところです。

また、池宮の左後方には小山登美夫、画面中央後ろには西原珉が描かれるなど、現在へとつながる非常に重要な現代美術の1シーンでありました。

改訂版の表紙はこの作品をデザイン化した、以下のイメージになりました。
中ザワの循環史観を「円」のイメージでとらえ、「日本篇」のイメージも重ねたものになっています。

表紙や上記パフォーマンスについては、先日美学校で開催された夏期講座「中ザワヒデキ文献研究 夏の陣 ~現代美術史日本篇~」でも話されています。講義でしか聴けない裏話もありますので、ご興味ある方はこちらもどうぞ。
http://www.ustream.tv/recorded/52394133

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