8月22/23日 「レントゲン・サマースクール」開催決定、 受講生募集開始! ゲスト講師:椿昇

来る8月22日(土)、23日(日)の2日間、「ラディウム-レントゲンヴェルケ」の代表・池内務による現代美術講座「レントゲン・サマースクール」を、伊丹のギャラリー創治朗にて開講いたします。

昨年末から今年にかけて全6回の集中講座として開催した「第1期レントゲンスクール」では、「現代アートとは何か」という概論からはじまり、「作品の読み解き方」、「現代美術史」、「キュレーション」、「マーケット」などをゲストを交えながら幅広く学びました。今回のサマースクールでも以上の内容を踏まえ、90分の講座を1日2コマ、計4コマの超集中講座とし、さらに踏み込んだ実践的な内容をお届けします。

8月22日(土)には、ゲストに椿昇さんをお迎えし、対談形式の授業も行います。椿さんの拡張主義的な現代アートの解釈と、レントゲンの超絶技巧&コンセプチュアリズムとがどんなスパークを生み出すのかも今回の講座のハイライトのひとつです。

「現代アートをもっと知りたい」という現代アートファンの方から、「そろそろ現代アートを買ってみたい」というコレクター志望の方、あるいは「将来ギャラリスト、キュレーターになりたい」というプロ志向の方まで、幅広く役に立つ実践的な講座になっております。1991年のレントゲン藝術研究所のオープン以来、約25年間、日本の現代アートシーンの最前線を走り続けた池内氏だから語ることができる現代美術の姿を知り、受講者ひとりひとりが現代美術とどうかかわっていくべきかを学べるこの貴重な機会をぜひご活用ください。

【講座概要】
日程:2日間(各日90分×2コマ):8月22日(土)17時〜20時/8月23日(日)14時〜17時
場所:創治朗(兵庫県伊丹市中央6-1-33 )
受講費用:2日間通し 13,000円/1日のみ 8,000円
定員:30名
※2日間通しを優先とした先着順。定員となり次第、締め切らせていただきます。

 

【受講お申し込み、問い合わせ
「お名前」「メールアドレス」「お電話番号」をお書き添えの上、
以下より、ART DIVER「レントゲン・スクール」担当まで、ご連絡ください。
「1日のみ参加希望」の場合は、希望日を明記ください。

Eメール info@artdiver.moo.jp
TEL/FAX  03-5352-1023
問い合わせフォーム

※受講代金は前払制となります。詳細をメールにてご案内します。
「クレジットカード払い(paypal決済)」「銀行振込」「郵便払込票での送金」からお選びください。
※お申し込み後のキャンセルは原則受け付けておりません。
※ご入金は、申し込みから2週間以内にお願い申し上げます。


【会場問い合わせ先】

創治朗
兵庫県伊丹市中央6-1-33-2F
072-773-3910


【講義内容】

1コマ目(8/22) はじめに「現代アートと現代美術」
今日、「現代美術」の定義はますます多様化しています。初回は総論として、池内自身が考える現代美術の姿を軸に、様々な立場の人々が提唱する現代美術の姿を総覧します。現代美術の言葉にひとくくりにされているものに含まれる、様々な概念や定義を読み解き理解することで、受講者それぞれが現代美術と向き合うオリジナルなスタンスを手に入れることを目指します。

2コマ目(8/22) 社会化するアートの今
2011年の東日本大震災以降、社会にアプローチする作品のかたちが増え、アートの表現、役割も変わりつつあります。ここでは椿昇さんをゲストに招き、既存のアートをいかに突破していくかというサバイバルモデルを提示しながら、アートと社会、地域との新たな関わり方を、実際の例を交えながら学んでいきます。

3コマ目(8/23) レントゲン流「20世紀重要作家列伝」
いわゆる教科書的な作家紹介ではなく、池内氏が重要だと認識する20世紀の美術作家を国内外から選出し、その重要性を説明します。コンセプトの完成度、技術レベル、インスタレーションなど、総合的かつオリジナルな美術作品・作家の見方を学びます。

4コマ目(8/23) 現代美術の過去と未来
1991年にレントゲン藝術研究所がオープンして以来、約四半世紀となる今、現代美術はいかに変わり、いかに変わらなかったのか。最終コマでは、これまでのテーマを振り返りつつ、「広がるアートインフラ」「アートフェア」「コレクション形成」など、触れることのできなかったテーマなどについて学びます。また、質疑応答の時間もつくり、受講者からの疑問、質問を取り入れた相互的な授業を展開します。

※また、会場では、椿昇さんの新刊『シェルターからコックピットへ 飛び立つスキマの設計学』の販売もいたします。美術の世界を飛び出して、様々なジャンルを横断しながらアートを拡張していく椿さんのアグレッシブな思考が余すことなく書かれた本です。まだ読んでいない方は、この機会にぜひお求めください。

 

講師紹介:池内務
1964年東京都生まれ。ラディウム-レントゲンヴェルケ代表。
1991年6月6日東京・大田区の大森に「レントゲン藝術研究所」をオープン。以降4度の移転を経て、2008年3月より日本橋馬喰町の「ラディウム」を中心に活動を行う。これまで「レントゲン」が輩出したアーティストには、村上隆、小沢剛、会田誠、飴屋法水、小谷元彦、篠田太郎、中山ダイスケ、フロリアン・クラール、サイモン・パタソンらがおり、まさに90年代以降の日本現代美術シーンを牽引してきたといえる。また、評論家・椹木野衣のデビュー・キュレーション「アノーマリー」展が開かれたも同ギャラリーであった。現在も、「hyper technik」(超絶技巧)、「solid shock」(固体衝撃)、「clever beauty」(怜悧美学)をコンセプトにかかげ、企画展を開催。また、またキュレーターとして、「巧術」展(スパイラル・高島屋美術画廊)を毎年開催し、「技巧」と「作品コンセプト」によって練り上げられた日本の現代美術の新しいあり方を提示している。

 

ゲスト講師紹介:椿昇
1953年京都府生まれ。現代美術家、京都造形芸術大学教授、美術工芸学科長。
現代社会の在り方を根源的に問う作品で世界的に活躍する一方、美術教師として子供の個性を生かす学びの場づくりに30年以上携わる。中高一貫の女子校教師時代は不登校などの生活指導にも手腕を発揮。バスケットボール部顧問として弱小チームをリーグ7部から1部に昇格させる。近年は「考え方を考える」をテーマに中学生向けのワークショップ(金沢21世紀美術館)をはじめ、幼児教育から高等教育まで幅広い年代の教育に携わる。瀬戸内国際芸術祭2013・2016では、小豆島・醤の郷+坂手皆とエリアのディレクターを務め、アートに寄る持続可能な地域づくりのモデルを提示。アートと教育の側面から社会に問題提起を続ける。新刊『シェルターからコックピッドへ 飛び立つスキマの設計学』(産学社)が発売中。

 

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