書名: 『20世紀末・日本の美術ーそれぞれの作家の視点から』
編著:中村ケンゴ
共著:眞島竜男、永瀬恭一、楠見清、木村絵理子、小金沢智
モノクロ、288ページ
ISBN:978-4-908122-01-9
サイズ:四六判(単行本サイズ、188×128mm)
[ 目 次 ]
第1部 1989―2001
『20世紀末・日本の美術―それぞれの作家の視点から』
中村ケンゴ+眞島竜男+永瀬恭一+楠見清
イントロダクション
1989(平成元)年 ―バブル経済とアーティスト/美術家自身による情報発信/『眼の神殿』の影響力
1990(平成2)年 ―西高東低
1991(平成3)年 ―ポップカルチャーとアート/シミュレーショニズム
1992(平成4)年 ―ネオ・ポップの台頭
1993(平成5)年 ―街中が発表の場となっていく/演劇と編集/ポリティカル・コレクトネス/キーファーに染まる
1994(平成6)年 ―新世代コマーシャルギャラリーの登場
1995(平成7)年 ―日本文化の転換点
1996(平成8)年 ―オルタナティブな活動/視ることのアレゴリー/『ぴあ』の時代のアート
1997(平成9)年 ―日本とアジアの美術
1998(平成10)年 ―『日本・現代・美術』刊行
1999(平成11)年 ―時代の体温展/セゾン現代美術館閉館へ
2000(平成12)年 ―スーパーフラット
2001(平成13)年 ―モダニズムvsポップ/80年代からゼロ年代の絵画空間の変遷
ネクストステップ
コラム
「90年代のインディーズ・メディアと東京のアート・シーン──インターネット出現前夜のDIY的情報発信者たち」 楠見 清
「未知の空気の追体験――平成の日本美術形成史」 小金沢 智
「言葉の不在」 木村絵理子
第2部 1995―20XX
『20世紀末・日本の美術―何が語られ、何が語られなかったのか?』
中村ケンゴ+眞島竜男+永瀬恭一+木村絵理子
イントロダクション
1995(平成7)年 ―奈良美智とサブカルチャー/『モダニズムのハード・コア』
1996(平成8)年 ―「アトピックサイト」展が意味するもの
1997(平成9)年 ―大学でつくられる美術理論誌/日本美術の再評価が盛んに
1999(平成11)年 ―デパート美術館の相次ぐ閉館/美術系WEBサイトの黎明期
2000ー2001(平成12ー13)年 ―地方へと分散していくアートイベント
2002(平成14)年 ―大学における研究成果のオープン化/『芸術が終わったあとのアート』を読み直す/会田誠の表現とマイクロポリティクス/ゼロ年代のアート資本主義
2003(平成15)年 ―職業美術批評家不在の時代に/別のかたちで試みられる美術批評/誰が批評的発信をするのか/批評と共同体との関係性
ネクストステップ
コラム
「美術館建築ワースト/ベスト1? 」 永瀬恭一
「アート系ウェブサイトの黎明期」 中村ケンゴ+永瀬恭一
「載録 大丈夫、あらゆる意味で誰も頼んでないから」
「ポストモダンなコンテンポラリー/現前するコンテンポラリー」 対談:眞島竜男×中村ケンゴ