小林正人『この星の絵の具』上中巻セット

小林正人『この星の絵の具』上中巻セット
小林正人『この星の絵の具』上中巻セット

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(割引は予告なく終わることがありますので、あらかじめご了承ください)

小林正人『この星の絵の具』
[上]一橋大学の木の下で
[中]ダーフハース通り52

上巻・中巻のセット販売です。

 

¥ 3,300

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上巻あらすじ
1980〜90年代にかけて、国立のアトリエで描かれた宝石のような初期作品群。
《天使=絵画》《絵画=空》《天窓》《絵画の子》……、といった傑作の数々はいかにして生まれたのか。
小林正人にとって、「画を描くとは?」「絵画とは?」「愛とは?」……。
ひとりの青年が、画と出会い、画家として成長していく姿を、自伝小説の形式で語るビルドゥングスロマン3部作の第1作。時代を正直に生き、つかみとった〝真実〟だけが言葉となる。
伝説のキュレーター、ヤン・フートに才能を認められ、国際デビューをはたす直前までの「国立時代」を著した〝青春編〟。

中巻あらすじ
「アイ・インバイティッド・ユー……わかるか、マサァト、きみをゲントに呼んだのはきみがかつてやったことが理由ではない。きみがやろうとしていることのためなのだ」。
伝説のキュレーター、ヤン・フートに招かれ、小林はベルギー・ゲントの地に降り立った。
なにもわからず飛び込んだのは、国際的なアートシーンのど真ん中。世界的なアートピープルやアーティストらが交差する開かれた世界で、小林は、ダーフハース通り52番地にスタジオを構え、新たな作品制作にとりかかる。
ゲントの光は芸術家としての眼を開かせ、啓示にも似た直感を得た小林は、やがてオリジナルな絵画スタイルを獲得する。そして、新しいミューズとの出会い……。
異国の地での挫折や成功を経て、自身の芸術を追い求める姿を自伝小説の形式で語るビルドゥングスロマン3部作の第2作。

読者の方々からたくさんの反響をいただいています。

[上巻感想まとめ]
https://artdiver.tokyo/archives/2938

[中巻感想まとめ]
https://artdiver.tokyo/archives/13886

上巻[目 次]

一 絵画=空 1985-1986

そこに描くんじゃ、遅すぎる!(美しい四角)
周吾

二 太陽に描いてもらう/拾ったパネル

クリスマス ホワイト 1989-1990

三 空戦 1990-1991

キャンバスを張りながら手で描く!
空戰をする〝或る場所〟
オープニング (四月十七日)
春の嵐〜作品=音楽
五月三日の朝だった

四 昔々あるところに……

「小林くん、画、描いてみない?」
新品の絵の具セット
初めての画
先に寝たやつ相手を起こす(眠りと死)

五 絵画の子 1992-1996

新しい光
国分寺の画材屋
明るさについて
ライトくん
約四角、約平面のオイル・ウィズ・キャンバス!
トワイライト――マジックアワー
一橋大学の木の下で
存在することで失墜していないもの
この星の絵の具――たくさんの明るさ

図版


中巻[目 次]

一 屋根なし館長 一九九六年
ヤン・フート
ダーフハース通り五二番地
ヨーロッパだあ! 画材屋シュライパー
第一夜

二 マサァト、きみをゲントに呼んだのは……
第二三回サンパウロ・ビエンナーレ
画のフレームが軋む音
アートってなに?
夜空に描きながら

三 床置きの絵画
収蔵庫の展覧会――オープニング
浦島太郎のスーツケース

四 引っ越し 一九九七年
美術館の工事(アンダー・コンストラクション)

五 画の始め方
イメージとストラクチャー
見たことのない支持体
ピーター・パウル・ルーベンス
フランダースの犬
焔(ほのお)、キリスト降下、ダイヤモンド
Unnamed #7

六 クレサンキャンバス#二九 一九九八年

七 現実の光――ベートーベンの交響曲第九合唱 一九九九年
ボクシング

八 両眼を開けて!
夏の詩
馬小屋
牧場の女、三本のビーム
ルーカスの絵の具、夏の天気
お産
フレーミング

九 修道院ホテル(ポルトアケル・モナストリウム・ホテル)――宮城県美術館プロローグ

十 境界を超えて――Over the Edges 二〇〇〇年
見張り塔(ウォッチタワー)
距離ってなに?
失敗

十一 イタリア
A Casa Di │「 〜の家に」
キュリー夫人

十二 藁の上の絵画
ホワイトキューブに光あれ!

十三 S.M.A.K. の個展「A Son of Painting」 二〇〇一年
二度と同じにならない!
オープニングデイ
狂ったパーティー

十四 先立未来(せんりつみらい)│Future Perfect  
ナイン・イレブン
ライトニング
秋の歌、静香へ

十五 画の完成の仕方 二〇〇二年
画はどこにある?

十六 新世界 二〇〇三年
この星のモデル
初めてのヌードペインティング

図版

著者プロフィール
1957年東京生まれ。東京芸術大学美術学部油画専攻卒業。1996年サンパウロビエンナーレ日本代表。1997年キュレーター ヤン・フート氏に招かれ渡欧。以降ベルギー、ゲント市を拠点に各地で現地制作を行い2006年に帰国。主な個展:「小林正人展」宮城県美術館(2000)、「A Son of Painting」S.M.A.K(ゲント、2001)、「STARRY PAINT」テンスタコンストハーレ(スウェーデン、2004)、「この星の絵の具」(高梁市成羽美術館、2009)「ART TODAY 2012 弁明の絵画と小林正人」セゾン現代美術館(2012)、「画家とモデル」 シュウゴアーツ(2019)。

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