[内容紹介]
ゲントに恋人シズカがやってきて、「新世界」が始まった。目まぐるしく画を取り巻く時空間が変わっていくなか、小林はスウェーデンでの個展の誘いを受ける。それは、美術館の空間での制作を初めから全てオープンにし、アーティスト名も知らせず、展覧会というもの自体を問う試みであった。キュレーター陣との対話や対立、移民の子たちとの交流、空間に紛れ込む他者による作品の破壊、そして絶望……。展覧会の最終日、小林は作品に重要な決断をすることとなる。
小林の絵画の冒険は終わらない。“願い”がカタチになる「この星」の謎と神秘。天からの贈り物を授かり、これまでの物語全てがひとつに繋がっていく。
「アーティストのなかのアーティスト(Artist’s artist)」と称される小林正人。その美学と哲学が散りばめられたビルドゥングスロマン3部作感動の最終章。
