沖縄画 ―8人の美術家による、現代沖縄の美術の諸相
以下は、展覧会解説文より
「本展は、沖縄という地縁だけを手掛かりに、ユニークな作品を展開している新進気鋭の美術家たちの作品を一堂に会することで、現代の沖縄の特性が見えてくるのではないか、そしてそのことで、必ずしも絵画でなくとも、それらを包括的に「沖縄画」(Okinawa-Ga)と呼ぶことで、可視化されるものがあるのではないか、それを問うものです。
すなわち、沖縄というローカルなコンテクストを引き受けつつも、同時に、いかなるものでも代入可能な枠組みとして「沖縄画」という名称を立てるということです。同時に、この「沖縄画」という取り組みが、必ずしも沖縄という地理的・歴史的・文化的条件だけに限るものではなく、トランスナショナルに別のコンテクストにおいても展開され得るものであり、他のローカルな知と、生存戦略のアイディアへと接続されることをも目指すものです。」(土屋誠一/本展ディレクター)
※現在編集中のため、本の仕様をはじめ、カバーイメージや論考タイトルなどは仮のものとなっております。
【作品収録】
泉川のはな
平良優季
髙橋相馬
陳佑而
寺田健人
西永怜央菜
仁添まりな
湯浅要
【論考】
バラバラなるものたちのアソシエーションとしての「沖縄画」|土屋誠一
沖縄の〈日本画〉一海外からの視点|富澤ケイ愛理子
沖縄の美術の現在地|町田恵美
【収録元シンポジウム】
「「沖縄画」展をめぐって」
登壇者
三瀬夏之介(画家、東北芸術工科大学教授)
大城さゆり(沖縄県立博物館・美術館学芸員)
富澤ケイ愛理子(美術史家、イースト・アングリア大学専任講師)
進行
土屋誠一